火ノ要鎮

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火ノ要鎮 楽曲画像

2025-01-26

本曲は、平田義久によるGS17のリバイバルとも言える。古き良き歌謡曲の旋律、咲き乱れたサーフギターと特徴的なタムのロール。少しかすれ、時には獣のように楽器とせめぎ合うヴォーカルに、そしてnamigroove熱気をさらに燃え上がらせるようなトランペットソロ。アレンジは原始的で野生の趣があり、すべてが本能によって駆動されている。

1960年代のGSバンドは、同時代のサイケデリック・ロックやガレージロックもカバーしていた。一方、歌謡曲の味わいが強いオリジナル曲では、Mersey beat18など、歌を中心に据えたメロディ重視のアレンジが多かった。後期にはサイケデリックやガレージの色を強めるバンドも現れ、歌謡曲の要素とぶつかることで、かえって不思議な異国情緒が生まれることもあった。本曲にも、そんな俗っぽく華やかな東洋の雰囲気が漂う。汚れた路地に光る、怪しげで安っぽいネオン看板が目に浮かぶ。平田の音楽には、もともと大胆で官能的な一面がある。その大げさな身ぶりと、一風変わったレトロな作風が溶け合い、独自のスタイルを生んでいる。すべてを焼き尽くそうとする熱狂も、一瞬の極限の輝きを求める彼の美意識に重なる。

注

17

Group Soundsの略で、1960年代半ばから後半にかけての日本のバンド運動。1966年のビートルズ日本武道館公演が直接のきっかけとなった。それ以前の日本の音楽界は音楽産業が送り出す歌手を中心としていたが、GSによって「自作自演」が初めて主流になった。西洋のロックの編曲と日本の歌謡曲の旋律を組み合わせるのが特徴で、後期にはサイケデリックにも進出した。

18

1962年から1965年にかけて、リヴァプールを中心に起こったポップ・ロックの潮流。「ブリティッシュ・インヴェイジョン」の源流でもある。名称は当地の音楽誌『Mersey Beat』に由来し、2拍目と4拍目を強調するバックビートが特徴である。